前回に引き続き紹介する作品は少年ジャンプで連載していた「サムライうさぎ」やヤングジャンプで連載している「ボクらは魔法少女」などの作者
福島鉄平さんの短編集アマリリスです!
スイミングでは少年時代の男女のさわやかな物語で恋や愛の良い所を描いていました
ですが、アマリリスが違います
アマリリスも少年時代の少年少女の物語がほとんどですが
恋や家族愛や兄弟愛など良いところだけではなく
自分を愛するが故の自己嫌悪や綺麗なものを汚したくないなど愛するが故の醜い感情も描いています
さらに女装や百合のお話もあります
アマリリスを読むにあたり1つ言いたいことは
考えるな、感じろ!自分の感情に正直になれ!!
ですね、なので表紙が気になった人は買っても後悔はしないです
表紙の時点で少し暗い感じがしますし背徳感も感じます
この表紙をみて明るい話たど思う人はいないでしょう
内容ももちろん面白いです!
イーサン飯店の兄弟は今日も仲良しやハルよ来いは王道で面白く感動しますしイーサンは2つの短編集の中でも一番好きなお話!
ですが、タイトルにもなっているアマリリスやルチア・オンゾーネなどの作品はストーリーが面白い面白くないではなく読者の感情に訴えてくる作品なのです
出来るだけアマリリスを読むときはまっさらな状態でみて頂きたいので
今回はネタバレなしストーリーも出来るだけ少なく紹介します!
- 作品概要
- 作品紹介
- アマリリス
- イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し
- ハルよ来い
- ルチア・オンゾーネ、待つ
- 私と小百合
- アマリリス【エピローグ】
- 不満点
- 男装のお話も入れて欲しかった!
- 表紙のせいで書店では買いづらい
- まとめ
- スポンサーリンク目次
作品概要
福島鉄平さん短編集アマリリス 2014年発売
同時発売で短編集スイミングもあり両方1巻完結
掲載作品は短編漫画4作品+描き下ろしの5作品
アマリリス
イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し
ハルよ来い
ルチア・オンゾーネ、待つ
私と小百合
アマリリス【エピローグ】 描き下ろし
アマリリスは福島鉄平さんの趣味全開で書いた物語が入っています!
なのでスイミングも読もうと思っている方は必ずスイミングから読むようにしてください!
話が繋がっているなどではありませんがアマリリスを読んでからだと物足りなさを感じる可能性があります
作品紹介
アマリリス
本当変態じゃないですか!!
良さがわかってしまう私も変態ですね、男女問わず笑顔はもちろん恥ずかしがってる姿はかわいいですもん・・・
勉強もスポーツも得意な11歳の小学生ジャン
ある日ジャンの母は弟だけを連れて家を出て行きます
ジャンは母親の借金のせいで「へんたいのおじさん」に売られてしまい「アマリリス」という少年の女装パブで働くことになります
そして段々と自信をなくしていきクラスメイトにも母親がいなくなったのがバレ同情されなんだか自分が汚いものに感じてしまいます
そんな辛い生活を送っていると同い年のポールと出会い仲良くなりよく遊ぶようになり充実した日々を過ごします
しかし、アマリリスで働いている自分が汚れていくと感じ純粋でキラキラしてるポールを汚したくないと思ったジャンがとった行動とは・・・
女装やBLの要素が入っていますがこの作品の伝えたい事は友情ですが特にプラトニックな友情をテーマにしていると思います
相手に理解されなくてもいいから幸せに暮らして欲しいと思うジャンの考えが儚く、そして切ない・・・
イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し
武術の聖地「ファンファン寺」のある門前町に住む2人の兄と弟の物語
幼い頃に両親を亡くしお店を継いだ兄のハオランと倍率は100倍~200倍とも言われるファンファン寺に入門する事を夢見る弟のハオユウが暮らしています
15歳になると入門試験を受ける事ができ15歳になったハオユウは入門試験に挑み見事合格します!
ですが稽古中に怪我してしまい家に療養のため戻ってきます
その怪我の理由を知った兄がとった行動とは!?!?
素晴らしい作品ですね!
こちらの作品はもちろん兄弟愛をメインにした作品です
私の兄弟がいるのでハオランに共感しまくりです!
それに兄弟がいる人はもちろん子供がいる人にぜひ見てほしい作品です
ある意味家族の問題の解決方法が書いてあります
自分の本当の気持ちをみんなに分かってもらえなくても家族に分かってもらえればそれだけで良いんです!!
ハルよ来い
てんげん山に住む2人の化物と少年の物語
赤子の頃山に捨てられたカムリと千年以上も生きているヤマウバ様が仲良く暮らしていました
ある時なかなか春が訪れなく寒さで体調が優れないヤマウバ様のために山の神さまの社へとお願いをしにいきます
それから3日後ヤマウバ様の体を依り代に「山の神さまの卵」が生まれました
卵を温める事はヤマウバ様にしか出来なくカムリが暖めようとしても冷たくなってしまいます
そのためヤマウバ様は付きっ切りで卵を温めます
その動く事が出来ない窮屈な生活のストレスで次第にカムリにきつく当たってしまいそれに耐えるカムリだが・・・・
こちらも分かりやすい家族愛がテーマになっています!
カリムもヤマウバ様も本当は大切で大事な存在ですが近くにいるからこそ酷い事を言ってしまったりもします
酷い事を言っても自分の気持ちを素直に相手に伝え謝れば仲直りできると分かる
こちらも兄弟がいる人はもちろん子供がいる人にぜひ見てほしい作品です
親子関係がギクシャクしている
子供と親がこの作品を見れば仲直りのきっかけになるかもしれません
そう感じさせてくれる素敵なお話
ルチア・オンゾーネ、待つ
聖メリエッラ教会の孤児院に預けられた貴族の娘ルチア・オンゾーネ
プライドが高いがさびしがり屋で小心者のルチア、他の子供達を平民だと見下していて友達を作れずにいました
ある日の夜、不安で眠れなかったルチアは教会の外に出ます、そこでいつも部屋の隅にいる不思議な少女ベッラと初めて会話します
彼女もまた貴族で親の迎えを待っている似たもの同士の2人
その後はよく2人で行動するようになりました
そんなある日、父から届いた「もう少ししたら迎えに行く」という手紙に喜ぶルチアだがその3日後・・・・
途中つらい所がありますが最後まで読むと素敵なお話だったと感じました!
ルチアの気持ちが痛いほど分かります
私も自分が傷つくのが怖いそんな小心者ですから
この作品のテーマは自己愛そして百合です
自己愛をどうやって乗り越えるのかが最大の見せ場ですね!
キャラクターでいえばルチアが2つの短編集で一番好きなキャラクターですね
一番人間味があって泥臭い人間だからです!
それに美人ですし!!
私と小百合
田舎の黒彦村という村に住む「私」こと豊島マコトは、14歳の中学生
マコトは同級生の体が大きく誰に対しても強気な板東大介が苦手でした
ある日、父に連れられ見た観劇をみてその劇に出ていた女装した美少年に感銘を受け
姉たちにマコトは自宅で女装させられてしまう
家の前を偶然通りかかった板東大介に見られてしまいます
しかし、板東はマコトだと気が付きません、それどころか女装姿のマコトを見て赤面しています
どうやら一目惚れしてしまった様子!?
学校でマコトは家にいた女性の事について遠回しに聞かれ従姉妹の小百合だと答えます
マコトは狼狽する彼の姿が面白くなり、板東が通っている弓道場に小百合の姿で通うようになるが父に見つかってしまい女装ができなくなります
それと同じくして彼も思うように的に矢が当たらなくなった様子だが弓道の昇給審査が間近に迫る
はたしてマコトはどうする!?坂東くんはどうなる!?
アマリリスと違いマコトくんは途中から自分の意思で女装しています
坂東くんも昔ながらの日本男子でいいですね!
こちらのテーマは他者愛と自己表現ですかね?
こちらの作品は自信がありません・・・
タイトルが彼と小百合なら他者愛と自己表現ではないと思いますが「私」となっているので難しいですね
読んだ人の意見が聞きたくなります
アマリリス【エピローグ】
アマリリス後の後日談
素晴らしいの一言!!
アマリリスだけでは儚く悲しい物語ですがこのエピローグを読む事によって心温まる話だったと思うはずです!
不満点
特に不満はありませんしストーリーなども違和感がなく最高級の短編集になっています!
あえて言うなら
男装のお話も入れて欲しかった!
女装を扱った作品がアマリリスと私と小百合の2つあったので男装をテーマにした作品が読みたかったです!
女装も好きですが男装も好きなので!!
最近女装モノは増えましたが男装モノは一向に増える気配がないですね・・・
由々しき事態です!
表紙のせいで書店では買いづらい
これは電子書籍でも販売してますし通販でも変えるのでそこまでのデメリットではありませんね!
まとめ
短編集の中の短編集と言える素晴らしい短編漫画です!
様々な愛に女装や百合など色々な要素を入れているのでどの作品も新鮮な気持ちで見れそれでいてつまらない話がない!
福島鉄平さんもアマリリスとスイミングもあまり有名ではないのが悲しいです
こんな素晴らしい話が多いのに
ぜひ読んで欲しい作品です!!
他の人にオススメする時は気をつけましょう!
私が人に勧めた時はショタコンだと思われました・・・
タイトルの由来は花言葉にあると個人的に思っています
通常のアマリリスは花と一緒に葉が出ていますが
ホンアマリリスは、花が終わってから葉が伸びて花と茎が葉に覆われることなくさらけ出されてます
そのため花言葉が
「ありのままの私を見て」
というそうです
作者とジャンくんについて言っている気がします!
それとこちらもスイミングと同じように立ち読みが出来るので気になる方は是非見てください!
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/c3425589/public_html/airybookcafe.com/wp-content/themes/jin/cta.php on line 8
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/c3425589/public_html/airybookcafe.com/wp-content/themes/jin/cta.php on line 9